最近でも街の至るとこに「カードでお金」と書かれた看板のクレジットカードのショッピング枠現金化の広告を見かけることは少なくありません。

このクレジットカードのショッピング枠現金化は銀行カードローンや消費者金融からの借り入れができない方が買い物をするためのクレジットカードのショッピング枠を利用してお金を工面する方法として数十年前から行われ続けています。

クレジットカード現金化は利用可能なショッピング枠の残高があれば特に審査も不要で利用することが可能なため多くの方が資金調達の手段として活用しているのです。

このクレジットカード現金化と同じように企業の資金調達方法となるファクタリングは売掛債権の現金化となりますが、この2種類の現金化に共通する点について解説していきます。

クレジットカード現金化とファクタリングを比較

ファクタリングとクレカ現金化の比較

「現金化」という言葉は何かをお金に換えるという意味であり、最近ではスマホアプリでアイテムを即時現金化できるCASHやメルカリNOWといった現金化サービスも登場しています。

日本でも世界のキャッシュレス化に追いつくよう電子マネーやクレジットカードが普及してきましたが、まだまだ現金依存という色は濃く、現金がもっとも主流の決済方法ということは間違いありません。

そのためクレジットカードで購入した商品を換金するなどの方法での「現金化」という商売は日本では需要があるのでしょう。

そんなクレジットカードのショッピング枠現金化は現在でも多くの方が利用している資金調達方法です。

このクレジットカード現金化では買い物をするためのショッピング枠が現金化の対象となるのに対し、企業によるファクタリングでは期日前の売掛金を現金化するサービスとなります。

ではこのクレジットカード現金化とファクタリングという現金化にはそのような共通点と相違点があるのでしょうか?

ファクタリングとクレカ現金化の相違点

現金化する対象の違い

クレジットカードのショッピング枠現金化はクレジットカードの所有者であれば誰にでも利用することができるサービスとなります。

一般的にクレジットカードを発行するためには18歳以上で日本国内在住の方であれば利用することができますが、ファクタリングは売掛債権の現金化となるため個人でも事業を営んでいる方が対象となります。

したがって

  • クレジットカード現金化:クレジットカードのショッピング枠
  • ファクタリング:未回収の売掛債権

となりクレカ現金化は個人向けの現金化であり、ファクタリングは企業向けの現金化という違いがあるのです。

ファクタリングは業者が必要となる

クレジットカード現金化の方法というのはいくつかありますが、基本的にはクレジットカードで換金性の高い商品を購入すれば簡単に現金化することはできます。

したがってクレジットカード現金化は業者を利用しなくても自分自身でも可能ですが、ファクタリングの場合には売掛債権を買い取るファクタリング会社がなければ成立することはありません

クレジットカードでは換金することが可能な商品を購入できるため自分自身でも現金化できるのに対し、未来の債権となる売掛金はファクタリングでなければ現金化することができないのです。

ファクタリングは金融機関など正規の資金調達方法

クレジットカード現金化というと過去に「ヤミ金融の新たな手口」などとして報道されていました。

実際にクレジットカード会社側としても換金目的によるクレジットカードの使用を会員規約によって禁止しており、現金化は犯罪という注意喚起を目にすることも少なくありません。

その点、ファクタリングはメガバンクや地方銀行といった金融機関やNTTや東芝といった大手の企業でも行っているサービスとなります。

つまり売掛債権の現金化となるファクタリングは正規のビジネスとなりますが、クレジットカード現金化はアンダーグランドな地下経済での現金化方法といえるでしょう。

ファクタリングとクレカ現金化の共通点

資金調達の方法となる2つの現金化ですが、相違点だけではなく意外な共通点も少なくありません。

どちらの現金化も利用者の目的というのは「現金」という点です。

そしてこの現金化を行うことによってロスが発生することは間違いありません。

クレジットカード現金化の場合、利用するショッピング枠に対して手にすることができる金額は80%程度となるのが相場となります。

つまり現金化した20%近く多くの金額をクレジットカード会社から請求されることになるのです。

そしてファクタリングでも売掛債権を100%の金額で買い取ることはできず、手数料や保証料などの費用がかかります。

そのため共通点として現金化するためには負担があるのですが、それ以外にも共通する部分があるのです。

クレジットカード現金化の業者が貸金業法違反として逮捕

クレジットカード現金化業者逮捕

以前はクレジットカードのショッピング枠現金化という商売は法律に抵触するギリギリのラインとなるグレーなビジネスとされていましたが、2011年8月に全国で初めてキャッシュバックによる現金化業者が出資法違反及び貸金業法違反の容疑で逮捕されました。

したがってクレジットカード現金化はグレーな商売ではなく、実質的な高金利での融資としてそれを業務とする現金化業者は貸金業者として判断されたのです。

クレジットカード現金化が金銭の貸付とされた理由は

  • 現金キャッシュバック=貸付金
  • クレジットカード決済での商品購入=現金化業者への返済
  • 現金化の換金率=事実上の利息

という法律的な解釈として違法行為となりました。

もちろん現金化業者は貸金業の登録はないため「貸金業法違反」の容疑となったのです。

そして現金化する際の換金率は法定の10.96~22.95倍に当たるため「出資法違反」でも逮捕されました。

現在でも多数のクレジットカード現金化の業者があるようにすべての現金化業者が違法というわけではありませんが、世間一般的にはクレジットカード現金化はヤミ金融という印象があることは間違いありません。

売掛債権の買取となるファクタリングも事業内容としては買取サービスであり、お金を貸す融資とは異なりますが2017年からファクタリング会社も貸金業法違反の容疑で逮捕される事例もあるのです。

ファクタリングもクレカ現金化も貸金業となるのか?

ファクタリングも貸金業なのか?

クレジットカード現金化もファクタリングも借金や融資とは異なる資金調達方法として活用されていますが、実際には利用者は現金を手にすることを目的としており、現金化することによって金銭的な負担がかかることになります。

この「金銭的な負担」という意味ではお金を借りた場合の金利も同じことになり、結果的にどちらの現金化も貸金業法違反と判断されてといえるでしょう。

しかしながらクレジットカード現金化は正規のビジネスとはいえませんが、ファクタリングは金融機関や上場企業などでも行っているサービスです。

確かに一部の悪質なファクタリング会社ではヤミ金融のような手口を行っており、貸金業法違反として摘発されていますが、原則的にはファクタリングは売掛債権の買取という企業の資金繰りを円滑にするための便利なサービスといえるでしょう。

したがってファクタリングサービスを利用するためには優良なファクタリング会社の見極めが必要であり、悪質なファクタリング会社には十分注意しなければなりません。

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