『ファクタリング』というサービスは多くの企業にとって資金調達するための方法として活用されています。

しかしながら近年ではファクタリングを装った悪質な業者が実際には高金利での融資を行い出資法違反などの容疑で逮捕されるニュースが相次いでいるのが現状です。

確かにファクタリングは貸金業に類似した金融サービスといえますが、あくまでも売掛債権の売買でありお金を貸し付ける融資とは異なります。

そんなファクタリングを悪用し大手の金融会社から架空の売掛債権を買い取らせた詐欺事件があったのです。

ではどのような手口で架空の売掛債権による不正なファクタリングを行っていたのでしょうか?

ファクタリング会社から計7億円以上を詐取した容疑の概要

ファクタリングでの詐欺の概要

 

未回収の商品代金の債権(売掛債権)の売買を装って、大手運輸会社「西濃運輸」(岐阜県)グループの金融会社から現金約7700万円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は詐欺の疑いで、すでに解散した発光ダイオード(LED)製造販売会社「EVERLUCE(エバルーチェ)」の元代表取締役、野口宏和(ひろかず)容疑者(65)=東京都品川区東品川=と、妻で同社の元役員、桧(ひのき)容疑者(57)=同=を逮捕した。

調べに対し、野口容疑者は「当時のことは思い出せない」、桧容疑者は「私は分からない」などといずれも容疑を否認している。

逮捕容疑は平成27年5月中旬、金融会社に架空の売掛債権を買い取らせ、約7700万円をだまし取ったとしている。

同課によると、2人は、大手電力会社への売掛債権について架空の売買契約書を作成。この契約書を示して金融会社の東京支店長を信じ込ませていた。同様の手口で27年5月~28年12月、この金融会社から計約7億7千万円を詐取した疑いがあるという。

この逮捕された発光ダイオード証明の製造販売会社の元役員らがなぜ存在しない売掛債権を売買できたのかといいますと、実は取引先となる大手電力会社の印鑑を偽造し書類を捏造していたのです。

そのため東北電力など数社に対してLED照明の売買取引があったように装い、西濃運輸グループの金融会社となる「セイノーフィナンシャル株式会社」から約7700万円を騙し取ったのです。

この手口で27年5月から28年12月までに約7億7千万円を詐取した疑いによって逮捕されました。

架空のファクタリングを行ったEVERLUCEという企業とは?

詐欺を犯した企業

約1年半の間に7億円以上という莫大な金額を騙し取った株式会社EVERLUCEという企業ですが一体どのような会社だったのでしょうか?

この株式会社EVERLUCEは東京都品川区東品川2丁目5番8号が所在地となっており、天王洲アイル駅からすぐの場所となっています。

しかしながらすでに法人自体は解散しており、現在は実在しておりません。

では株式会社EVERLUCEはどのような事業をおこなっていたのかといいますと、停電時でも点灯することが可能なバッテリー内臓式のLED証明を開発し販売していた企業なのです。

そのため大手電力会社や家電量販店などとの取引もあることから、今回のような巨額の詐欺事件を犯すことができたのでしょう。

当然ながら架空の債権をファクタリングすれば逮捕されることは確実

逮捕されることは確実

ファクタリングというサービスは未回収となる債権を売買することによって、企業の資金繰りを改善することができる資金調達方法です。

当然ながら売却した売掛金は2社間ファクタリングの場合でも債権の権利者はファクタリング会社となります。

したがって架空の債権をファクタリングしてしまえば、支払日には入金がなく資金ショートすることは間違いありません。

つまり今回、詐欺容疑で逮捕された容疑者というのは明らかに確信犯といえるでしょう。

ファクタリングサービスは事業主向けの有効な資金調達方法ですが、お金に関わる金融サービスでありファクタリング業者だけではなく悪意のある利用者も少なからず存在しているのです。

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